カジノ産業に於けるジャンケッターの役割と法制

カジノ産業に於けるジャンケッターの役割と法制
~北米、マカオ、シンガポールのケーススタディー~

概要

カジノ産業の収益において最も重要な顧客は、特定の時間内で巨額の賭け金を動かすVIPやハイローラー客です。例えばマカオ市場では、年間380億ドルの売上の約75%が彼らによるもので、そのうち約95%が中国本土からの顧客だと推測されています。今回のセミナーで取り上げるジャンケッターとは、こうした顧客との関係を開拓・維持することでカジノホテルから手数料を受け取ったり、場合によってはVIPルームを借り上げて胴元となることで利益を稼ぐ存在です。ビジネスモデルに差異はあるものの、政府によってライセンスを付与されており、合法的に客に与信を与えて掛け金をカジノに補償したり、負けた客からの取り立てもビジネスとして行っています。業務の性質上、取り立ての履行を暴力組織に委嘱しているのではないか、資金洗浄組織の一翼を担っているのではないかとの嫌疑がジャンケッターには付き纏います。しかし、北米、シンガポールの大型IRでも合法的に稼働しており、そのうちの数社は香港で上場も果たしています。日本でカジノが合法化された場合も、ジャンケッターの存在無しにVIPやハイローラー客を呼び込むことは難しく、その経営が難しくなると言われています。しかし、現在検討されているカジノ法案だけでは、ジャンケッターに対する規定や規制、海外からのVIP,ハイローラー客がどのようにして適法に巨額の賭け金を日本へ出し入れできるのかが明確にされていません。そこで本セミナーでは、ジャンケッターの存在、役務、事業構造を、カジノ先進国の事例から解明し、法的な見地から、日本国内での合法的導入に際しどのような法の改訂が必要となるのかを検討するとともに、地方型IRの推進における現状の課題や、VIP/ハイローラー客の呼び込みの可能性等について議論してまいります。

プログラム

●19:00~19:10
主催者挨拶
佐藤 仁 氏 (ロケーション・エンタテインメント学会 会長)(株式会社東急レクリエーション 取締役会長)
●19:10~19:40
キーノートスピーチ(1)
北谷 賢司 教授
●19:40~20:10
キーノートスピーチ(2)
大橋 卓生 弁護士
●20:15~21:30(最大22:00)
パネルディスカッション
島津 貴昭 氏、多田 宏行 氏、大橋 卓生 弁護士
モデレーター: 北谷 賢司 教授

講演者紹介

●キーノートスピーカー
北谷 賢司
北谷 賢司 Ph.D.

一般社団法人ロケーション・エンタテインメント学会 副会長
金沢工業大学 コンテンツ&テクノロジー融合研究所 所長、教授、Ph.D.
エイベックス・インターナショナル・ホールディングス 代表取締役社長

大橋 卓生
大橋 卓生 弁護士

虎ノ門協同法律事務所 弁護士
金沢工業大学虎ノ門大学院 准教授

●パネリスト
島津 貴昭
島津 貴昭 

札幌IR研究会 理事
株式会社札幌ドーム 代表取締役専務
金沢工業大学 コンテンツ&テクノロジー融合研究所 客員教授

多田 宏行
多田 宏行 

一般社団法人ロケーション・エンターテインメント学会 理事
東京大学大学院 客員教授
東京藝術大学 講師
前・三井不動産S&E総合研究所 所長